使用年数ではなく充電回数で決まる!? フォークリフトのバッテリーの寿命とは


ひとりで操作ができる上、小回りが利いて重い荷物を運べるフォークリフトを重宝している会社は多いことでしょう。
フォークリフトは充電式のバッテリーを動力として動いています。
さて、このバッテリーは寿命があるわけですがそれが年数ではなく充電回数で決まる、ということはご存知でしょうか?

フォークリフトのバッテリーの仕組みと寿命とは

フォークリフトのバッテリーは鉛電池を使用したものでこれに電気エネルギーを蓄える(充電)することにより、電気エネルギーを使用すること(放電)ができます。
この電気エネルギーによってフォークリフトは動いて居るわけですね。
この鉛バッテリーは放電をする時、電極板の表面にサルフェーション(非伝導性結晶皮膜)が発生します。
このサルフェーションは柔らかい物質であり、充電をする時に再び電解液の中に溶け込みます。
しかし、充電と放電を何回も繰り返していると、このサルフェーションが徐々に硬質化し、充電をして電解液の中に溶け込まなくなっていきます。
この硬質化したサルフェージョンがバッテリー内部にある電極版の中に増殖していくと充電の効率や放電のパワーが低下していきます。
これがバッテリーの寿命なのです。
つまり、バッテリーの寿命は使用年数ではなく充電の回数で決まるのですね。

毎日のメンテナンスが寿命を左右する

いったいどのタイミングでバッテリーの充電を行うか。
これは会社によって様々ですが、一般的にバッテリーの残量が20%を切ると過放電状態となり、バッテリーの寿命が短くなってしまいます。
また、バッテリーは充電中に熱を持ちますがこれが50度を超えると過充電状態になります。
これもまたバッテリーの寿命が縮まる原因ですので、40度以下で充電できるような状態にしておきましょう。
さらに精製水が不足していたり、バッテリーの表面がほこり等で汚れていてもバッテリーの寿命は縮まります。
つまり、日ごろのメンテナンの状態によってもバッテリーの寿命は延びたり縮んだりするのですね。

バッテリーの充電回数の限界とは?

いくら丁寧にメンテナンスをしても、バッテリーの寿命はやってきます。
充電、放電を1サイクルとした場合1,200~1,500サイクルで寿命が来る、と言われていますが、1日に1度充電したとすると、土日を除き年間240回ほどの充電回数になります。
つまり5年〜6年程度でバッテリーは寿命を迎えるのです。
フォークリフト自体が年代物の場合はフォークリフトごと取り換える、という手もありますが、まだまだ使える場合はバッテリーのみの交換になります。
しかし、フォークリフトのバッテリーはとても高価。
必要なものとはいえこのご時世出費はできる限り避けたいものです。
そこでお勧めなのが次項で紹介する再生バッテリーなのです。

再生バッテリーとは?

再生バッテリーとは、古くなったバッテリーを再生、修理して再び使えるようにしたものです。
新品の約1/3〜1/4の価格の上に、業者によっては数年の保証期間がついていますから、安心して修理と再生を頼むことができますね。
さらに、再生・修理しているときは代替えバッテリーを無料レンタルしている業者もありますから、業務に支障が出ることもありません。
「最近バッテリーの充電を頻繁に行わないと持たなくなってきた」「バッテリーを買い換えたいのだが、値段を見て二の足を踏んでいる」という業者の皆様は、ぜひ再生バッテリーを選択肢の中に入れてみてはいかがでしょうか?