バッテリーの再生方法

バッテリーの再生方法

サルフェーション剥離溶解によりバッテリーを再生します。

 

フォークリフトバッテリーの再生方法は、「硫酸鉛還元法」というものです。電極に付着した硫酸鉛の結晶を、電気化学的に極板を傷めることなく溶解し、硫酸と鉛に分離還元します。一度この再生方法を実施するとフォークリフトバッテリー内部の環境が改善し、より長持ちするフォークリフトバッテリーに変わります。
硫酸鉛が解けますと、白色物質がなくなり、希硫酸濃度の比重も1.28の規定値に戻り再生(回復)を確認する事が出来ます。

作業概要

直流電圧計、直流電流計、および高精度の比重計、デジタル温度計を使用しております。電圧はミリボルト、大電流においても測定はミリアンペア、比重は小数点以下4桁まで測定、温度計は0.2℃目盛り、デジタルで測定しており、少しの変化も見逃しません。近年は測定器も進化し上記測定器以外の各種規格の専門性の高い測定器が開発され利用しております。
温度による比重の校正、比重による適正電圧など正確な測定を要します。

比重1.28にこだわる理由

比重1.28を求める理由は、電解液の電気抵抗が一番少なくなる比重であるためです。比重がこの値より高くても低くても電気抵抗が増えてしまいます。
硫酸濃度は如何様にでも調整できますが、かなり調整が難しい作業となります。電気化学反応によるものであり、条件によりすぐに変化してしまうからです。しかしながら当社ではテストを繰り返し、安定して比重1.28に値が落ち着くように調整致します。

フォークリフトバッテリーの劣化現象

鉛蓄電池は使用しないで放置しても自己放電と言って自ら電力を少しずつ消費し結晶が発生します。この現象をサルフェーション(白色硫酸鉛)と呼びます。この物質が負極に付着し電極の有効表面積を減少させ、なおかつ硫酸と鉛の結晶のため電解液の硫酸溶解濃度を低下させてしまいます。そしてこの結晶が電気抵抗体となり、電気を通すたび(充電時または放電時に)発熱し、電池エネルギーを熱エネルギーに変換消費してしまいます。
これが使用不能となる第一原因で、鉛バッテリーの避けて通れない問題です。

フォークリフトバッテリーは12個、24個、36個、40個などの2ボルト単位のセルの組み合わせで成り立っております。
これらの組み合わせの中で1個のセルが悪くなると、極板の悪いところ(抵抗体)に集中して熱となり電力が消費され、油圧モーターなどに供給されるべき電力が供給されなくなり、結果としてフォークリフトが満足に働かなくなります。また、多少は動いても悪化したセルの前後のセルが影響を受け傷められることにも繋がります。
ですから、悪化したセルのみでなく、近辺のセルも十分テストチェックしております。テストの方法もいろいろな形で試しております。

しかし、悪いことばかりではありません。
鉛電池は長い歴史を有しており、大電流に適しています。200アンペア―くらいの大電流にも平気に耐え、長時間使用できるバッテリーは他にありません。近年リチウムイオン電池が利用されてきましたが、まだ鉛ほど安定しておりません。また、リチウムは取り扱に関して、危険度が非常に高く、帯電防止に注意しなければなりませんので、鉛のような容易な取り扱いはできません。

フォークリフト使用者、管理者の体に悪いこと

充電中に硫酸ガス、鉛ガス、水素ガスが発生します。
鉛ガスは血液中のヘモグロビンと結びつきますとヘモグロビンの赤血球が小さくなります。要するに酸素を運ぶ量が少なくなりますから、注意が必要です。また、これらのガスは気管支炎を発生させたり、肺を傷めたりしますから換気には充分注意が必要です。

硫酸鉛還元法(硫酸と鉛を分離する方法)とは

極板を痛めることの無いように時間を十分かけて、生成した結晶の硫酸鉛(サルフェーション)を溶解させ、硫酸と鉛成分を元の状態に戻すシステムです。これによりバッテリー内部の環境を整え、より長持ちするバッテリーになります。このシステムにより負電極からは硫酸鉛結晶が無くなり、希硫酸濃度も定格の1.28の比重を保持し、回復を確認することが出来ます。

溶解分離させるための独自薬品を使用し、そのまま内部に残留させるため、硫酸鉛が発生しにくくなります。近年、「再生機」なるものができ、パルス等で再生をする案内がありますが、一時的には電極表面が良くなりますが、長持ちの点では不安が残り退却した同業者もおります。

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