フォークリフトのバッテリー式とエンジン式の違いについて知ろう!


油圧を利用して大きな荷物を運ぶ「フォークリフト」は、さまざまな種類があります。
マストの高さ、カウンター式やリーチ式など、バリエーション豊富です。
主な違いを挙げるとするならば、“バッテリー式”か“エンジン式”かになるでしょう。
バッテリーとエンジンそれぞれの特徴とメリット・デメリットを挙げながら、比較していきます。
バッテリー式とエンジン式、どちらがいいのか詳しくチェックしましょう。
違いについて知りたい人は、必見です。

目次

  1. バッテリー式の特徴とメリット・デメリット
  2. エンジン式の特徴とメリット・デメリット
  3. どちらの方がいいの?
  4. まとめ

1.バッテリー式の特徴とメリット・デメリット

フォークリフトを種類にわけると、「バッテリー式」と「エンジン式」になります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明しましょう。
バッテリー式のフォークリフトは、どのような特徴があるのでしょうか。

1-1.バッテリー式のフォークリフトは「電気」で動く

私たちが普段から使っている自動車は、ガソリンが燃料になっていますよね。
ガソリンを燃やすことで自動車が動く仕組みなのです。
しかし、荷役自動車であるバッテリー式のフォークリフトは、燃料がガソリンではありません。
バッテリーの動力で動きます。そのため、「電力」が動力になるのです。
ガソリンを使わなくても、電気さえあればバッテリー式のフォークリフトを動かすことができます。
近年、ガソリンの高騰が目立ちつつあるなか、ガソリンいらずのバッテリー式フォークリフトは重宝できるのではないでしょうか。
バッテリー式フォークリフトのメリット・デメリットについて詳しく説明します。

1-2.バッテリー式フォークリフトのメリット

バッテリー式フォークリフトのメリットは、主に2つあります。
「価格が安い」ことと、「排気ガスが出ない」ことです。
フォークリフトの大きさによって異なりますが、およそ30万~60万円で購入できるでしょう。エンジン式のフォークリフトは数百万円かかるため、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
また、「排気ガスが出ない」ことにも注目です。
ガソリンを使わないので、排気ガスが出ません。
地球温暖化が進んでいるなか、排気ガスが出ないフォークリフトは環境にやさしいですね。
仕事で使う荷役自動車だからこそ、エコに注目しなければなりません。
有害ガスを出さずに利用できる、バッテリー式フォークリフトは年々注目度が高まりつつありますよ。

1-3.バッテリー式フォークリフトのデメリット

バッテリー式フォークリフトには、メリットだけでなくデメリットもあります。
主なデメリットも2つ挙がるでしょう。1つは、「パワー不足」になることです。
バッテリーの電力によって動くため、どうしてもパワー不足になってしまいます。
力があるのはエンジン式なので、やはり比べると大きなパワーの差が出るでしょう。
重量のある荷物を運びたいときは、動作が遅くなる可能性があります。
用途によって使いわけた方が良さそうですね。
もう1つのデメリットは、「バッテリーの交換費用が高い」ことになります。
バッテリー自体は安いのですが、交換費用がどうしてもかかってしまうのです。
最近は、交換費用を抑えようと“再生バッテリー”を使う会社・工場が増えてきています。
新しいバッテリーと同じ要領で動く再生バッテリーは、中古バッテリーを再利用しているのです。新品バッテリーよりも安い値段で手に入れることができますよ。
バッテリー式フォークリフトを利用する際は、再生バッテリーに注目してみてはいかがでしょうか。

2.エンジン式の特徴とメリット・デメリット

2-1.ガソリンを燃料にして動くフォークリフト

エンジン式のフォークリフトは、「ガソリン」が燃料になります。
ガソリンを燃やして動く仕組みになっているのです。
エンジン式フォークリフトは、内燃機関式フォークリフトとも呼ばれており、主に4種類あります。
ガソリン車・LPG車・LPG、ガソリン併用車・ディーゼル車の4つです。
エンジン式のメリットは、何と言っても、「パワーとスピード」が優秀なところでしょう。
どれだけ重たい荷物でもラクラク運ぶことができます。
スピードも非常に優れているため、仕事の効率化が期待できるでしょう。
「長時間作業が可能」な点も、エンジン式の大きなメリットです。
燃料さえあれば、永遠と長く使い続けることができるでしょう。
バッテリー式フォークリフトとは違い、充電する必要がありません。

2-2.エンジン式フォークリフトのデメリット

エンジン式フォークリフトは、メリットばかりではありません。
バッテリー式と同じく、2つのデメリットがあります。
まず、1つ目のデメリットは「小回りがきかない」ところです。
パワーとスピードはありますが、車体が大きいので狭いところでの作業は困難になるでしょう。
倉庫内が狭い、あちこち荷物があるところで動かすのには不向きです。
2つ目のデメリットは、「排気ガスが出る」点になります。
ガソリンが燃料になっているので、動かすたびに排気ガスが出てしまうでしょう。
室内で作業をする場合は、常に換気しておかなければなりません。
換気しなければ、室内に排気ガスが充満してしまいます。
環境にやさしいフォークリフトとは言えないでしょう。

3.どちらの方がいいの?

3-1.フォークリフトで作業をする場所によって選ぶ

エンジン式・バッテリー式、いったいどちらを選べばいいのでしょうか。
大切なのは、あなたがフォークリフトを使う場所です。
基本的に、室内で作業をする場合はバッテリー式フォークリフト、屋外で作業をする場合はエンジン式フォークリフトになっています。
バッテリー式は排気ガスが出ませんし、狭いところでも動かすことができるので室内にぴったりです。
一方、エンジン式は排気ガスが出てしまうので屋外がいいでしょう。
小回りがきかないので、広々とした屋外の方が大活躍してくれます。
エンジン式とバッテリー式それぞれの特徴を知り、使う場所のことを考えて選ぶといいですよ。何の荷物を運ぶのかにも選択肢が変わるでしょう。

3-2.ランニングコストで考える

フォークリフトを使う際、注目してほしいのが「ランニングコスト」です。
どちらの方がランニングコストはかかるのか、考えてみましょう。
フォークリフトを導入する際、大きめのエンジン式が費用はかかってしまいます。
エンジン式はガソリンさえあれば動くタイプです。
しかし、バッテリー式はバッテリーがなくなると交換していかなければなりません。費用がかかってしまいます。
最近は、ガソリンの値段が高騰してきているため、ガソリン燃料にかかる費用が高くなっているのです。
しかし、バッテリー式は再生利用した再生バッテリーや中古バッテリーを使えば、安く抑えることができます。
そのため、ランニングコストで考えるとバッテリー式の方が、若干お得になると言えるでしょう。

4.まとめ

バッテリー式・エンジン式フォークリフトそれぞれの特徴やメリット・デメリットと説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
フォークリフトを選ぶ際は、自分たちの目的に合ったタイプを選ぶことが大切です。
それぞれの特徴・メリット・デメリットを知らなければ、ぴったりなフォークリフトが選べないでしょう。
この機会に、基礎知識を身につけてくださいね。

  • バッテリーの電気で動く「バッテリー式」
  • バッテリー式は費用が安く、環境にやさしい
  • バッテリー交換費用が高く、パワー不足
  • ガソリンを燃やして動く「エンジン式」
  • エンジン式はパワーとスピードが優秀で長時間作業が可能
  • 小回りがきかず、排気ガスが出る
  • 室内はバッテリー式、屋外はエンジン式
  • ランニングコストはバッテリー式がお得

以上は、ぜひ押さえてほしいポイントです。