ブースターケーブルの使い方や注意点とは?慌てずに対処しましょう。


車のエンジンがかからない。
そんなときに役に立つのがブースターケーブルです。
車の中に積んでいる人も多いことでしょう。
しかし、ブースターケーブルは使い方を間違えると、救難のためにやってきてくれた車まで壊してしまう可能性があります。
そこで、今回はブースターケーブルの正しい使い方についてご説明しましょう。
エンジンがかからないと、「早く直さなければ」と焦る方も多いと思います。
しかし、そんなときほど落ち着かなければなりません。
この記事を読んでいざというときに備えてくださいね。

  1. ブースターケーブルとは?
  2. ブースターケーブルの使い方とは?
  3. ブースターケーブルを使う場合の注意点
  4. 寒い日のバッテリー上がりに注意
  5. おわりに

1.ブースターケーブルとは?

ブースターケーブルとは、車のバッテリー同士をつないでバッテリーが上がってしまった車を救援するためのカー用品です。
車はエンジンをかけるときにバッテリーの電力を使います。
しかし、このバッテリーが上がってしまうとキーを回してもエンジンがかかりません。
バッテリーの交換を長い間していなかったときや、室内灯やライトをつけっぱなしにしてしまったときなどにバッテリーは上がりやすいです。
また、今まで順調だったのに、急にバッテリーが上がってしまうこともあるでしょう。
そんなときにブースターケーブルがあれば、ほかの車とつないでエンジンをかけられます。
また、バッテリーが上がってしまったほかの車を助けることもできるでしょう。
それほど値段も高くないので、ぜひ車に積んでおきたい用品です。

2.ブースターケーブルの使い方とは?

しかし、ブースターケーブルは使い方を間違えると、逆に車を壊してしまいかねません。
ブースターケーブルを使おうとしたら、火花が散ったという経験がある方もいるでしょう。
これはとても危険なことなのです。そこで、この項ではブースターケーブルの使い方や注意点をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。

2-1.ブースターケーブルの選び方

ブースターケーブルには、ケーブルの細いものから太いものまで、いろいろな種類があります。
細いものほどアンペアが低く、太くなるにつれて高くなると覚えておくとよいでしょう。
基本的にブースターケーブルであれば、アンペアが低くても使えます。
しかし、アンペアの高いブースターケーブルの方が、早くエンジンがかかりやすいでしょう。
また、ディーゼル車の場合は、あまり低いアンペア数のブースターケーブルだと使えないこともあります。
ですから、軽自動車の場合は低アンペアのものでもかまいませんが、排気量が多い車ほど高アンペアのブースターケーブルを積んでおくとよいでしょう。

2-2.ブースターケーブルの使い方

車に乗ろうとしたらエンジンがかからない、こんなことになったら誰でも焦ると思います。
救援してくれる車が来たら、すぐにブースターケーブルをつなぎたくなるでしょう。
しかし、救援車のエンジンがかかりっぱなしのままでブースターケーブルを使うと、大変危険です。
まずは救援してくれる車のエンジンを切って、車内灯などもすべて消してあることを確認しましょう。
その後でバッテリーの端子をつなぎますが、ブースターのクリップ同士が接触するとショートを起こします。
ですから、接触させないように注意してください。
クリップはマイナスとプラスがありますが、マイナスは黒、プラスは赤で色分けされています。
つなぐ場合はプラス(赤)から、外すときはマイナス(黒)から、と覚えておきましょう。
救援車と救援される車のクリップは、必ず同じ極をつけたり外したりしてください。
違う極をつないだり外したりすれば、ショートの原因になります。
バッテリー交換と同じ手順と覚えておけばよいでしょう。

2-3.救援する車とされる車の排気量に差がある場合の方法

6~7人乗りの大型車のバッテリーが上がってしまったという場合は、基本的に同じくらいの排気量の車に助けてもらいます。
しかし、場合によっては軽自動車しか救援にこられなかった、というときもあるでしょう。
そのような場合は、上がってしまったバッテリーの力を借りてください。
ブースターケーブル同士をつないだら、救援する車のエンジンを20分~30分の間かけっぱなしにするのです。
そうすれば、バッテリーがエンジンをかける分くらいは回復します。
その後キーを回せばエンジンがかかるでしょう。
ただし、その後一度でもエンジンを切ってしまえば再度かけることが難しくなります。
エンジンがかかったら、至急ガソリンスタンドなどでバッテリーを交換してください。

3.ブースターケーブルを使う場合の注意点

ブースターケーブルを使ってバッテリーを充電する場合は、一定の広さの場所と時間が必要です。
駐車場などで行うことが多いですが、出入りする車には十分注意しましょう。
商業施設などの駐車場で行う際は、警備員に連絡をして出入りする車を誘導してもらった方がよいこともあります。
さらに、時間と場所によっては周りに車が1台もいないということもあるでしょう。
そのような場合は、見ず知らずの方に救援を求めるという方もいると思います。
しかし、第三者の善意を期待しすぎてはいけません。
いざというときのために、必ずJAFなどの、車を救出してくれるサービスの電話番号を控えておいてください。
また、一度上がってしまったバッテリーは、すぐに交換しないと再びエンジンがかからなくなります。
ですから、ブースターケーブルを利用してエンジンがかかった場合は、まずガソリンスタンドやカー用品店に行ってバッテリーを交換してください。

4.寒い日のバッテリー上がりに注意

バッテリーは気温が低いときほど、劣化しやすくなります。
ですから、毎年スキー場などの駐車場でバッテリーが上がってしまう車がたくさん出てくるのです。
冬に入る前に、必ずバッテリーの状態を確認しておきましょう。
劣化している場合は交換しておくと安心です。
スキーやスケートなどに行く前もバッテリーの確認を忘れずに。
特に、スキー場は山奥にあることが多く、時間帯によっては救援してくれる車が期待できないこともあるでしょう。
そんなときはJAFなどのロードサービスを利用してください。
今は、GPS機能が搭載されている車が多いですから車の場所が分からない、ということはないはずです。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、ブースターケーブルの正しい使い方についてご説明しました。
バッテリー上がりは車のトラブルの中で最もポピュラーなものです。
しかも、突然起こるので、慌ててしまう方も多いでしょう。
でも、バッテリー上がりならばブースターケーブルを使えばすぐに解消できます。
落ち着いて対処してください。
また、ブースターケーブルを使って30分以上試してみてもエンジンがかからない場合は、別の原因でエンジンがかからない可能性が高いです。ですから、JAFなどのロードサービスを利用してください。
今の車は、バッテリーが劣化していると警告を出してくれます。
これが出たら速やかにバッテリーを交換しましょう。
お金はかかりますが、エンジンがいきなりかからなくなった場合の損害の方が大きいです。
さらに、一度エンジンがかかったからといって安心してはいけません。
できたら、車を買ったディーラーにいってエンジンの調子を確かめてもらいましょう。