中古のフォークリフトはお得!? 購入する際の注意点とは?
荷役自動車の中で、最もポピュラーなフォークリフト。
重い荷物を運べるうえに小回りもきくので、倉庫内などで活躍していることも多いです。
しかし、新品のフォークリフトは安くありません。台数を増やしたいけれどがまんしている会社もあるでしょう。
そこで、お勧めしたいのが中古のフォークリフト。
ほかの車と同じようにフォークリフトも中古市場があります。
専門の販売店だけでなく、インターネットオークションなどでも販売されているでしょう。
今回は、中古のフォークリフトを購入する際の注意点もご紹介します。
中古のフォークリフトを購入したいと考えている方は必見ですよ。
目次
- フォークリフトは寿命が長い?
- 中古のフォークリフトはどこで買えるの?
- 中古フォークリフトを購入する際の注意点とは?
- おわりに
1.フォークリフトは寿命が長い?
フォークリフトは、荷役自動車の中では際立って寿命が長いです。
中古品として販売されているフォークリフトの中には80年代、90年代に作られたものもあります。
「こんな古いものが役に立つのか?」と思う方もいるでしょう。
しかし、フォークリフトは一部の特殊なものを除いて、性能はここ30年ほど目立った進化はありません。
バッテリーの減りなど、いろいろな情報を分かりやすく表示してくれる機能などが多少便利になった程度。
ですから、「とにかく問題なく動いてくれればそれでいい」という方や「新しいものよりも古いフォークリフトの方が使いなれている」という方などに需要があるのです。
それに、年式が古いフォークリフトは、それだけ大事にされてきた証拠でもあります。
ですから、年式が古いフォークリフトの方が安心して使えるという方もいるのです。
しかし、年式が古いフォークリフトは故障しても交換部品がメーカーに残っていないこともあります。
古いフォークリフトは一部自家用車の部品を流用しているので、通常の自動車工場でも修理が可能なこともありますが、特殊な部品が壊れてしまうと難しいでしょう。
ですから、あえて年式が古いフォークリフトを買う方は、「壊れたら使えない」という可能性があることを覚えておいてください。
2.中古のフォークリフトはどこで買えるの?
では、中古のフォークリフトはどこで購入できるのでしょうか?
この項では、フォークリフトの購入先をご紹介します。
それぞれにメリット、デメリットがあるのでよく考えて購入先を決めてください。
2-1.専門の業者
中古のトラックなど、荷役自動車や工事車両を専門に販売している業者です。
扱っているフォークリフトの種類も豊富で、メンテナンスもしっかり行ってから出荷してくれるでしょう。
また、業者によっては保証期間をつけてくれるところもあります。
ただし、その分フォークリフトの値段は高めです。
年式が新しいものだと、新品とそれほど変わらない値段の場合もあります。
2-2.不要になったフォークリフトを譲り受ける
つてがあれば、事情があって不要になったフォークリフトを譲り受ける機会もあるでしょう。
業者を通さない分、安価で購入できることが多いです。
ただし、素人ではフォークリフトの状態が正確に分からないこともあります。
入念に確認したつもりでも、すぐに壊れてしまったということもあるでしょう。
修理代金がかえって高くついたというケースもあります。
ですから、可能ならば一度メンテナンスに出してもらってから購入しましょう。
2-3.インターネットオークション
ヤフーオークションに代表されるインターネットオークションでも、フォークリフトは販売されています。
入札形式なので、条件によっては相場よりも安く購入できるでしょう。
しかし、オークションの場合は現物を見られません。
写真では問題なさそうだったのに、実物を見たらあちこち劣化していたということもあります。
ですから、いろいろな角度からフォークリフトを写した写真を掲載していたり、年式や使用時間などを正確に書いてあったりするものを落札しましょう。
また、ごくまれにですが、盗品が出品されていることもあります。
ですから、取り引き実績が豊富な業者から落札するように心がけましょう。
3.中古フォークリフトを購入する際の注意点とは?
では、中古のフォークリフトを購入する際は、どのような点をチェックすればよいのでしょうか?
この項では、注意点の一例をご説明します。
3-1.バッテリーの状態
フォークリフトはバッテリーで動きます。バッテリーは消耗品ですが、高価です。
ですから、バッテリーの状態は必ずチェックしましょう。
走行時間もバッテリーの状態をチェックする目安になります。
走行時間が長いのにバッテリーがそのままだった場合は、バッテリーの寿命が近いかもしれません。
また、今は再生バッテリーが純正品よりも安価で販売されていますから、本体と再生バッテリーを同時に購入した方がよいケースもあります。
3-2.車体の調子
フォークリフトはメンテナンスさえしていれば、前述したように長持ちします。
しかし、逆にいえばメンテナンスをおこたっていると年式は新しいけれど、車体がガタガタということもあるでしょう。
ですから、実際にエンジンをかけてみて音や振動、オイル漏れの有無、車体のがたつきなどをチェックしてみてください。
また、可能ならばフォークリフトがどのような環境で使われたのかを聞きましょう。
たとえば、海の近くで使われていた場合は、見えないところにさびが発生しているかもしれません。
また、砂ぼこりがしょっちゅう発生しているところで使用していたフォークリフトは、細かい砂粒が機械のあちこちに入りこんでいる可能性もあります。
さらに、横転事故などを起こしていないかどうかもチェックしましょう。
3-3.点検の有無
フォークリフトは、法律で定期的に点検をするように定められています。
また、定期自主検査も必要です。
長い間使っていなかったフォークリフトが売りだされた場合、点検がされていなかったり、定期自主点検の有効期限が過ぎていたりすることもあります。
ですから、最後の点検の日付と定期自主点検の有効期限を必ず確認しましょう。
インターネットオークションで落札する場合は、点検の日付が書かれていないものは要注意。
出品者に質問をしてみてください。
言葉を濁された場合は、落札しない方がよいでしょう。
また、購入した後で「点検がされていない」と分かっても、対応してくれないことが多いです。
4.おわりに
いかがでしたか?
今回は、中古のフォークリフトを購入する際の注意点などをご紹介しました。
まとめると
- 中古のフォークリフトは専門の業者だけではなく、オークションなどでも購入できる。
- 年式が古くても、問題ないフォークリフトも多い。
- バッテリーや車体の状態をしっかりチェックして購入しよう。
ということです。
フォークリフトは、会社の敷地内で使用するケースがほとんどでしょう。
ですから、車検のようにしっかりとした点検作業を受けていない車両も存在します。
可能な限り、自分で現物を確認してから購入してください。
また、オークションでは部品やアタッチメントだけが出品されていることもあります。
ですから、本体は信頼できる業者で購入し、アタッチメントはオークションで購入してもよいでしょう。
また、バッテリーは使い方によって長持ちもしますし逆に寿命が縮んだりもします。
バッテリーを一緒に新しく購入したという場合は、丁寧に扱ってください。