車のバッテリーの寿命で知っておきたい3つのポイント
バッテリーのチェックは、車のメンテナンスの中でも重要な点のひとつです。実際、車の数多くの機能は、バッテリーで動きます。バッテリーの調子が悪いなら、エンジンもかかりません。ですから、バッテリーの調子が悪くなる前に、しっかりと対策を考えてください。それでは、どのようにバッテリーの寿命を知るのか、その判断ポイントから、バッテリーの交換方法まで徹底検証しました。
- バッテリーの平均寿命
- バッテリーの寿命を見きわめる
- バッテリーの交換方法
1.バッテリーの平均寿命
1-1.バッテリーの寿命は何年?
バッテリーの一般的な寿命は2年から5年です。もちろん、バッテリーを使用する方法や車の走行距離によって、バッテリーの寿命は変わります。実は、バッテリーは使ったほうがよいのです。車の使用する頻度が少ないなら、バッテリーの寿命は短くなります。また、短い距離の運転となる場合もバッテリーの寿命は短くなるでしょう。夜ばかり乗ることも、バッテリーの消耗を早めます。いずれにしても、バッテリーは消耗品です。数年で交換するものとして覚えておきましょう。
1-2.バッテリーはなぜ寿命があるのか?
車のバッテリーの中身は、鉛の極板と希硫酸です。希硫酸は電解液とも呼ばれ、バッテリーの中で鉛の極板と化学反応を起こし、電気が発生します。電解液と鉛の極板の反応が悪くなると、しっかりと充電ができません。ですから、バッテリーは消耗品と見なしましょう。しかし、バッテリーは再生もできます。バッテリーを再生する業者に依頼するなら、毎回新品に買い替える必要はありません。メンテナンスフリーのバッテリーもありますが、それでも寿命は来るものです。突然、バッテリーが寿命にならないためにも、バッテリーの寿命を知っておきましょう。
1-3.バッテリーの寿命を延ばす方法
バッテリーの寿命を延ばすために、運転方法に注意してください。車は定期的に運転しましょう。毎日、ある程度の距離を運転するのが大切です。街中を信号で止まりながら運転するのは、バッテリーによくありません。20キロから30キロほどの距離を連続して運転しましょう。また、渋滞ではエンジンをかけたまま止まりますが、そのような状態もおすすめできません。エンジンがかかっているだけでは不十分です。エンジンの回転数が2000から3000回転ほどにして、車が動き続けるようにしましょう。また、ルームライトの消し忘れなどで、バッテリーがあがったなどの経験も、バッテリーの寿命を短くします。
2.バッテリーの寿命を見きわめる
2-1.ヘッドライトからわかるバッテリーの寿命
バッテリーが弱いなら、ヘッドライトの状況に変化が出ます。運転時にヘッドライトが明るくても、停止したときに暗いなら、バッテリーは寿命が近いと判断しましょう。走行中のライトの状況と、信号待ちでの停止の状況を比較してください。車が停止したときには、ヘッドライトは電力をバッテリーから使用します。しかし、バッテリーが弱いなら、ヘッドライトのための十分な電力を供給できません。とはいえ、運転をしながらライトの明るさを確認するのは難しいものです。そのため、車が停止した状態で、パーキングやニュートラルにして、アクセルを踏むことでも確認できます。ライトの明るさに違いがあるなら、バッテリーは寿命だと判断しましょう。
2-2.エンジンのかかりからわかるバッテリーの寿命
エンジンをかけるときにもバッテリーの状況を確認できます。エンジンをかけるとき、イグニッションキーを回すのが普通です。このとき、車はバッテリーに蓄積してある電力だけを用います。そのため、バッテリーが弱いなら、エンジンを始動するための十分な電力を供給できないのです。そのような状態を放っておくと、やがてエンジンがかからなくなります。ですから、エンジンのかかりが悪いなら、バッテリーの交換を早めに考えてください。
2-3.その他の機能からわかるバッテリーの寿命
バッテリーの電力に強く依存しているほかの部位も、バッテリーが弱くなったときのサインがあります。パワーウインドウやルームランプ、ワイパーの動きも確認しましょう。とはいえ、全く動かない状態なら、バッテリーではなくヒューズが切れている可能性もあります。いずれにせよ、バッテリーが弱いまま走行するなら、いつか大きな問題になりかねません。症状を確認したなら、早めの対策をとりましょう。
3.バッテリーの交換方法
3-1.自分で行うバッテリー交換
自分でバッテリーを購入し、交換することも可能です。ただし、車にあったバッテリーを選ぶために、慎重な判断をしてください。また、バッテリーを交換する際、間違ってほかの電気機器を傷めないように注意しましょう。住宅の電気ほどの強い電力はありませんが、ショートした場合、車の大切な機器を壊すこともあります。少しの節約のつもりが、大きな損害を招きかねません。
3-2.店に依頼するバッテリー交換
新品のバッテリーを購入する場合には、バッテリーを買った店舗で交換を依頼できます。しかし、交換費用の請求があるケースも多いため、店舗に確認しましょう。新品のバッテリーの購入者には、無料でバッテリーの交換をする店舗もあります。しかし、無料でバッテリーを交換するということは、新品のバッテリーの販売には、それだけの利益があるものだと理解してください。
3-3.再生バッテリーを活用しよう
新品のバッテリーは高額であるため、おすすめしたいのは再生バッテリーの利用です。新品を購入するより25パーセントから35パーセントほどの費用で済みます。また、2年間の保証をつけている会社もあるので、ぜひ相談しましょう。バッテリーの再生とは、現在使用しているバッテリーが、その機能をしっかりと取り戻すことです。再生バッテリーを扱う会社では、バッテリーを再生しているあいだ、代わりのバッテリーを貸す場合もあります。値段や便利な点を考えても、大きなメリットがあるのです。バッテリーの交換も一緒にしてくれる会社もあります。
まとめ
バッテリーは快適な車の運転には大切なパーツです。安全と命のために、バッテリーの状態を定期的に点検してください。バッテリーの寿命は、
- 止まっているときのヘッドライト
- エンジンをかけるときの状態
- ワイパーやルームランプなどの動作状況
などで見きわめるようにしましょう。
バッテリーが使えなくなるまで待たずに、症状が見えたときに交換してください。使えなくなってからでは遅いのです。再生バッテリーを活用して、2年から3年に1回はバッテリーを交換する予定にしましょう。