エンジン式・バッテリー式フォークリフトの維持管理費を比較しよう!


工場や倉庫で大活躍する“フォークリフト”は、重量のある荷物の積み下ろしができる荷役自動車です。
フォークリフトがなければ、重量のある荷物を運ぶことはできません。
フォークリフトにもエンジン式とバッテリー式の2種類があり、購入額はもちろん、維持費もかかってしまいます。
そこで、それぞれの維持管理費はどのくらいあるのか、維持費を減らす方法など詳しく説明しましょう。
フォークリフトの購入予定がある事業者は、ぜひチェックしてくださいね。

目次

  1. エンジン式とバッテリー式の年間維持費
  2. どのくらい維持費が違うのか?
  3. 維持費を減らす方法
  4. まとめ

1.エンジン式とバッテリー式の年間維持費

フォークリフトの種類は、主に、エンジン式とバッテリー式の2種類になります。
それぞれの年間維持費はどのくらいになるのでしょうか。
エンジン式とバッテリー式の年間維持費について説明します。

1-1.エンジン式・バッテリー式の購入額

エンジン式のフォークリフトは、ガソリンで動くタイプです。
ガソリンがなければ、動くことはできません。
エンジン式の購入額は、耐えることができる重量によって異なります。
1tの場合はおよそ180万円、1.5tの場合はおよそ200万円、2tは、およそ230万円、2.5tはおよそ250万円になるでしょう。
重量が多くなればなるほど、購入額も上がっていきます。
そして、バッテリー式は、バッテリーで動くタイプのフォークリフトです。
バッテリーで動くので、充電しなければなりません。ガソリンは不要です。
バッテリー式はエンジン式よりも高い傾向があります。
1tの場合は、およそ230万円、1.5tはおよそ280万円、2tはおよそ330万円、2.5tはおよそ380万円ですね。

1-2.エンジン式フォークリフトの年間維持費

エンジン式のフォークリフトは、年間維持費にガソリン代、年1回のノーパンクタイヤの交換、年次検査、月1回の月次検査、そして修理代がかかと考えてください。
ガソリンがなければ動かないため、エンジン式はガソリン代が高くかかるでしょう。
年にどのくらい動かすかどうかによっても異なりますが、ガソリン代はおよそ100万~150万円かかります。
ノーバンクタイヤの交換に10~20万、年次検査におよそ5万円、月次検査は1年間でおよそ12万円、修理代に10~30万円かかると考えましょう。
すべて合わせると、年間維持費はおよそ140万~222万かかります。
大きい費用になるのは、やはりガソリン代ですね。

1-3.バッテリー式フォークリフトの年間維持費

一方、バッテリー式フォークリフトの年間維持費について説明します。
バッテリー式には、ガソリン代は必要ありません。
しかし、代わりに、バッテリー交換が4~8年ごとに必要になります。
ほかにも、電気代やノーバンクタイヤの交換、年次検査、月次検査、修理代がかかるでしょう。バッテリー交換は、1回の交換でおよそ50万~100万円、電気代はおよそ10~20万円、ノーバンクタイヤの交換は10万~20万円、年次検査はおよそ5万円、月次検査は1年間でおよそ12万円、修理代は5~30万円になります。
すべて合わせると、年間維持費はおよそ100万~190万円になるでしょう。

2.どのくらい維持費が違うのか?

2-1.ガソリン代と電気代

エンジン式とバッテリー式の年間維持費は、どのような部分が違うのでしょうか。
大きな違いを挙げるならば、“ガソリン代”と“電気代”になります。
フォークリフトを稼動するためのエネルギーが、根本的から違っているので、維持管理費も大きく異なるでしょう。
エンジン式フォークリフトは、“ガソリン代”が大きくかかってしまいます。
一方、バッテリー式フォークリフトは“電気代”がかかるのです。
先ほども説明したとおり、エンジン式は年間維持費がおよそ140万~222万円、バッテリー式は、年間維持費がおよそ100万~190万円になります。
このように、結構維持管理費は大きく異なるのです。およそ40万維持費が異なるでしょう。
燃費性能を比べてみると、電気代はガソリン代のおよそ1/6も低いと言われています。
年間維持費で選ぶ場合は、電気代が安くつくでしょう。

2-2.1日5時間、年間250日使った場合

エンジン式とバッテリー式では、どのくらい維持費が違うのか、例を挙げていきたいと思います。1日5時間、年間250日使った場合のコストを考えてみましょう。
エンジン式の場合は、およそ133万円、バッテリー式の場合、電気代はおよそ20万円になります。ものすごく大きな差になるでしょう。
フォークリフトの重量や電気代・ガソリン代にも異なりますが、最近はガソリン代が値上がりしていますよね。
値上がりを考えてみると、やはり、バッテリー式の方がお得だと思っていいでしょう。
しかし、バッテリーの寿命はおよそ4年~8年と言われています。
バッテリーの交換に、およそ50万~100万円かかることを知っておいてくださいね。
ただ、最近は中古バッテリーや再生バッテリーなど安い種類もあります。

3.維持費を減らす方法

3-1.メンテナンス(年次点検・月次点検)を必ずする

年間維持費を減らすためには、メンテナンス(年次点検・月次点検)が必要不可欠です。
年次点検・月次点検ともに数万円コストはかかってしまいます。
そのため、メンテナンスを省いている企業も多いのです。
しかし、メンテナンスをしっかりしておかなければ、フォークリフトの寿命が短くなってしまうので注意してください。
できるだけ長く使い続けるためにも、メンテナンスは必要です。
また、故障してしまうと修理代が高くついてしまう可能性があります。
メンテナンスを定期的にしていけばかからなかった修理代がかかってしまうのは、本当にショックです。
修理代はメンテナンスよりも10倍ほど高いコストになるので注意しましょう。
年次・月次点検はもちろん、毎日使う前の点検も大切になりますよ。

3-2.バッテリー式の場合は中古・再生バッテリーを利用する

今では、およそ6~7割の人がバッテリー式フォークリフトを購入しています。
どのような場面で使うのかによっても異なるため、自分たちの状況や使用目的に合ったフォークリフトを選んでくださいね。
もし、バッテリー式フォークリフトを使う場合、バッテリーを4年~8年ごとに交換していかなければなりません。
交換する際、新品バッテリーを購入するより、中古や再生バッテリーを利用した方が維持費を減らすことができるでしょう。
中古・再生バッテリーは新品よりも安い傾向があります。
特に、再生バッテリーは新品バッテリーと性能が同じなのに、コストは半分以下に抑えることができるのです。
ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。

4.まとめ

エンジン式とバッテリー式の年間維持費やそれぞれの違い、維持費を減らす方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
購入するときの車体額はもちろんですが、年間維持費もきちんと比較しておかなければなりません。
長く使い続けるフォークリフトだからこそ、年間維持費を把握しておきましょう。

  • エンジン式の購入額はおよそおよそ180万~250万円
  • バッテリー式の購入額はおよそ230万~380万円
  • エンジン式の年間維持費はおよそ140万~222万円
  • バッテリー式の年間維持費はおよそ100万~190万円
  • ガソリン代と電気代のコストが大きく異なる
  • 電気代はガソリン代よりも1/6コストが削減できる
  • メンテナンス(年次・月次点検)を必ずする
  • バッテリーの交換は中古・再生バッテリーを利用する

以上は、ぜひ押さえておきたいポイントです。
しっかりチェックしながら、自分たちに合ったフォークリフトを購入してくださいね。