フォークリフトの免許取得方法は? 免許の種類や費用について解説


フォークリフトとは、車体前方のマストに取り付けたフォーク・ラムなどの装置を上下させて荷物の積み降ろしや運搬する車両のこと。公道を走るよりも倉庫などで使われることが多いですね。
ではこのフォークリフトの免許をとるためにはどのような方法があるのでしょうか?
今回はそれをご紹介しましょう。
転職や就職のためにフォークリフトの免許を取りたい、という方はぜひ読んでみてくださいね。

1. フォークリフトの免許の取り方とは?

まず最初にフォークリフトの免許のとり方についてご説明しましょう。
普通の自動車免許とどこが違うのでしょうか?

フォークリフトは講習が修了すれば乗れる?

一般の自動車免許は自動車教習所に通い決められた時間数の教習を受講した後、仮免許を習得。
路上講習を終えた後に改めて実技試験・筆記試験を受け合格すれば免許が交付されるという流れです。
しかし、フォークリフトは一定時間の学科と運転技能講習を受ければ免許技能講習終了証が発行され、フォークリフトが運転できるようになります。
つまり、普通自動車よりも短時間で乗れるようになるのです。
ちなみに講習が必要なフォークリフトは最大積載荷重 1t以上のフォークリフトです。
最大積載荷重 1t未満のフォークリフトは、事業者のおこなう「特別教育」の受講を受ければ乗ることができます。

フォークリフト講習を行っているところとは?

フォークリフトの講習は自動車学校で行われています。
フォークリフトの講習を受けたい方は、自動車教習所に申し込みましょう。
フォークリフトの講習の時間は、自分が持っている自動車免許によって異なります。
大型特殊免許を持っていたり、最大積載荷重 1t未満のフォークリフトの運転を6か月以上行っていれば、全く自動車の免許を持っていない人に比べると、半分程度の講習時間で済みます。

公道を走れるの?

フォークリフトの講習を受けて得られる修了認定証は運転免許証ではありません。
ですから、フォークリフトを公道で運転したいという場合はフォークリフトの車体寸法や最高時速に合わせて
「大型特殊自動車」「新小型特殊自動車」「小型特殊自動車」のどれかが必要になるのです。
また、教習所によっては立って乗るタイプのリーチリフトは追加講習が必要という場合がありますので気をつけましょう。

講習を受けなくても乗れるの?

倉庫や会社の敷地内など、いわゆる「私有地」で車を運転する際には免許はいりません。
遊園地で子供がゴーカートを運転できるのと同じ理屈ですね。
ですから、フォークリフトの管理がいい加減な会社は、講習を受けていない人にフォークリフトを運転させる場合もあります。
しかし、その結果事故が起きれば警察に管理責任を問われることになるでしょう。
優良な会社の場合は、フォークリフトの講習を受けた免許技能講習終了証を持っている人には資格手当を出し運転を任せることがほとんどです。

2. フォークリフトの講習を受けるための資格とは?

フォークリフトの講習を受けたい場合、受講資格などはあるのでしょうか? この項ではそれをご説明していきましょう。

受講資格はただひとつ?

フォークリフトの運転技能講習は18歳以上の健康な男女ならば誰でも受けることができます。
「肉体的なハンディがあるが講習を受けたい」という場合は自動車教習所に問い合わせてみましょう。
安全に運転できる程度のハンディなら講習受けられる場合があります。

講習が短縮される資格とは?

前述しましたが、大型特殊免許や最大積載荷重 1t未満のフォークリフトの運転を6か月以上行っていた人の場合は、講習時間が半分程度になります。
また、普通自動車免許を持っていると、全く持っていない人より1日程度口臭が短くなるでしょう。
その他にも持っていると講習が短縮される資格がありますので、詳しくは講習を申し込む際に尋ねてみましょう。

費用はどのくらいかかるの?

フォークリフトの運転技能講習の値段は、1万円~6万円程度と幅があります。
これは講習時間が短いほど値段が安いからなんですね。
つまり、いくつか車両関係の資格を持っていると、フォークリフトの修了認定証も安くとれるというわけです。
会社によっては、運転技能講習の費用を一部を補助してくれますので会社から取得を勧められたらぜひ受講しておきましょう。

3. フォークリフトの運転技能講習の内容とは?

では、フォークリフトの運転技能講習とは実際にどのようなことを行うのでしょうか。
この項では講習の内容をご紹介しましょう。

学科

運転技能講習といえば、運転の仕方を教えてくれるもの、というイメージが強いですが学科の講習もしっかり行われます。
内容は

  • 荷重
  • 安全装置・点検
  • 油圧装置・付属装置
  • 力学
  • 法令

など。
「フォークリフトとはどのような車両なのか」に始まって、「荷物の運ぶ際の安全な方法」さらに「フォークリフトの点検の方法」なども勉強します。
このあたりは自動車免許の学科試験と同じですね。
難しい部分や退屈なところもあるでしょうが、学科で学んだことを理解していないと、いざ何かが起こったときに対処できません。
分からないところは質問に行くなどしましょう。

実技

こちらは実際にフォークリフトを動かす授業です。
といっても単にフォークリフトを動かすだけでなく、フォークリフトの点検や乗車の方法・発信のやり方も習います。
フォークリフトの運転経験がある人にとっては退屈かもしれませんがやはり基礎は大切です。
教官に注意をされたら直すように心がけましょう。

試験

講習が終わったらいよいよ試験です。
これは

  • 発進から荷物を積むまでの手順
  • 荷物を積んでからクランクまでの手順
  • クランクからゴールまでの手順
  • 学科試験

の4つで評価されます。
普通の自動車の運転免許は実技も学科も不合格ならば再試験ですが、フォークリフトの運転技能講習の場合は補講が行われます。
しかし、時間と手間を考えると真面目に勉強して試験に合格したほうがよいですよね。
わずかな時間ですから真剣に講習に取り組んでみましょう。

4免許の交付方法とは

さて、講習が終わればフォークリフトの免許技能講習終了証が発行されるのですが、その時に持参するものはあるのでしょうか。

受講時に色々と持っていくものは多い

フォークリフトの運転技能講習の免許技能講習終了証は、普通自動車の運転免許証のようにプラスチック製で本人の顔写真が入っています。
そして、本籍地や生年月日なども記入されているのです。
これを作成するには

  • 本人を証明するもの
  • 本籍が記載されている住民票
  • 顔写真

が必要です。
これらは講習を受ける際に持参するように求めている学校が多いので忘れずに持っていきましょう。
住民票は市役所に行けばとることができます。

変更箇所がある場合は?

引っ越しや結婚、免許を取得して年数がたった場合など、書き換えが必要になった場合は免許を取得した教習所に行けば変更することができるでしょう。
遠方に引っ越してしまったという場合は郵送で受け付けてくれますので、問い合わせてみてください。

安全運転を心がけよう

これは言うまでもありませんが、安全運転を心がけてフォークリフトを操作しましょう。
フォークリフトは操作方法を間違えたり、安全を怠って運転すると大事故になるかもしれません。
ヘルメットをかぶるなど基礎的なことはどうしても忘れがちになりますから気を付けましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか今回はフォークリフトの免許取得の方法についてご説明しました。
まとめると

  • フォークリフトの免許は自動車教習所で講習を受ければ取得できる
  • 普通自動車免許がなくても受講は可能ですが、持っている資格や免許によっては講習時間が短縮される
  • 18歳以上の男女であれば誰でも講習は受けられる。
  • 講習の内容は学科・実技・試験である。

ということです。
興味がある方はぜひお近くの自動車教習所に問い合わせてみてください。