フォークリフトの安全教育とは?事故防止のために必要です。


人の力では運べないコンテナや荷物などを運ぶのが「フォークリフト」の役目です。
工場や荷物の積み荷をする場所では必要不可欠な荷役用自動車になります。
荷物を移動する現場で働く場合、フォークリフトの免許を取得しておいたほうが便利でしょう。
そこで、これからフォークリフトの免許や資格、取得方法、費用など詳しく説明していきます。
フォークリフトの免許取得を考えている人は、ぜひチェックしてください。

  1. フォークリフトの免許・資格について
  2. フォークリフトの取得方法と費用について
  3. フォークリフトの免許を取得する際の注意点
  4. まとめ

1.フォークリフトの免許・資格について

荷役用自動車になるフォークリフトは操作するための「免許」「資格」が必要です。
よく「大型特殊免許を取得しておけば良い」と思う人はいます。
しかし、実際は特別教育・技能講習が必要です。
そこで、フォークリフトの免許・資格について詳しく説明していきましょう。

1‐1.ほとんどの現場で必要な資格

フォークリフトを運転するには専用の免許を取得しなければなりません。
ほとんどの現場においては「フォークリフト運転技能講習」の修了が法律で決まっています。
フォークリフト運転技能という資格が必要です。
ただし、最大積載重が1t以上のフォークリフトになります。
最大積載重1t以上は「フォークリフト運転技能講習」ですが、1t以内のフォークリフトを運転する際は「特別教育」の受講だけ受けなければなりません。
幅広い分野でフォークリフトを運転したい人は、「フォークリフト運転技能講習」と「特別教育」の両方を受けると良いでしょう。

1‐2.フォークリフトで公道を運転する場合

現場によってはフォークリフトで公道を運転しなければならないケースがあります。
公道ではない倉庫内や現場で動かす場合、「フォークリフト運転技能講習」や「特別教育」が必要になるでしょう。
しかし、公道を走行する場合は「大型特殊自動車」「新小型特殊自動車」「小型特殊自動車」など、それぞれ必要な運転免許を取得しなければなりません。
全部を取得する必要はありませんが、運転するフォークリフトの大きさや最高速度によって異なります。
また、フォークリフトで公道を走るときは荷物を積んではいけません。
荷物を積んだまま走行すると法律違反になるので注意してください。該当免許証を持っていても絶対にやってはいけない行為になります。

1‐3.「技能講習」と「特別教育」

フォークリフトの運転には「技能講習」と「特別教育」が必要です。
それぞれどんな内容になっているのか、詳しく説明しましょう。
積載最大荷重1t以上のフォークリフト運転に必要な「技能講習」は、労働安全衛生法に基づいています。
およそ学科11時間と実務24時間を受けなければなりません。
そして、学科・実務の修了試験の合格が絶対です。
けれども、普通免許・大特免許を持っている人はそれぞれ学科・実務の講習時間が少なくなります。
一方、積載最大荷重1t以内のフォークリフト運転は「特別教育」が必要です。
特別教育は、基本的に小型車両系建設機械を運転するための資格になります。学科・実務ともに6時間の受講で修了できるでしょう。

2.フォークリフトの取得方法と費用について

2‐1.フォークリフトの講習をしている教習所に申し込む

免許を取得したいけれど方法がわからない人は多いでしょう。
一般的に、フォークリフトの取得方法は講習を受けつけている教習所への申し込みから始まります。
申し込みをした後、フォークリフトの技能講習を受けて試験に合格したら取得できるでしょう。
まずは、自宅の近くにある教習所にフォークリフトの講習をしているかどうか確認してください。
また、申し込みをするには必要なものを用意しなければなりません。
フォークリフトの講習に必要なものは「運転免許証」「住民票」「受講料」「免除資格証」「顔写真2枚」です。
「免許資格証」に関しては、免除となる資格を持っている場合に限ります。
ただし、教習所によっては異なるケースもあるので注意してください。
申し込みをする前に用意すべき書類をしっかり確認しておきましょう。

2‐2.フォークリフトの免許取得にかかる費用

免許や資格を取得するには、お金が必要になります。
普通自動車の免許は教習所にかよわなければならないため、最低でも30万円が必要です。
一方、フォークリフトの免許は何十万円もするほどかかりません。
一般的に、受講料はおよそ5万円、実技・学科補講で2万円かかるでしょう。
合計6万~7万円だと思っておいてください。
ただし、普通免許を持っている人は費用が安くなります。受講料が数千円変わるでしょう。
また、フォークリフトの講習を受ける日によっても変わります。
平日よりも休日が割高になるので要注意です。
できるだけ費用を抑えたい人は平日の講習を受けたほうが良いでしょう。
実際、教習所によっても費用が異なるようです。申し込みをする前に必ず費用を確認してくださいね。

3.フォークリフトの免許を取得する際の注意点

3‐1.フォークリフトの免許取得スケジュールを確認する

学科や実技とそれぞれ受講時間が決まっています。
しかし、毎日仕事をしているとなかなか講習を受けることができません。
そこで、おすすめしたいのが連続コースです。
フォークリフトの免許取得スケジュールは、5日間コースなど日数限定で取得できるコースがあります。
5日間コースなら5月の連休を利用して受講できるでしょう。
5日間連続コースはきつい…と思う人は多いです。
けれども、実際受講した人の話によると、休憩時間も多く補講さえなければ楽に取得できると言っていました。
補講を受けずに講習を受けるには学科試験をパスしなければなりません。
5日間と短い期間での取得になりますが、時間がない人にはおすすめです。

3‐2.フォークリフトを運転する際の心得

資格を取得するため、気持ちばかりが焦ってしまいがちです。
しかし、気持ちが先行してしまっては学科・実務試験に合格できないでしょう。
フォークリフトの免許を取得するには、フォークリフトの役割や仕組み、運転する際の心得をきちんと理解することが大切です。
特に、運転する「安全」はとても重要になります。
近年、フォークリフトによる事故が多発しているので運転には十分に注意してください。
安全管理はもちろん、作業前のフォークリフト確認や運転時の後方確認など基礎知識は覚えておきましょう。
フォークリフトの免許取得後はつい気がゆるんでしまうものです。
合格したから安心ではなく、これからがスタートになります。
安全運転ができるように学んだことを生かしてください。

4.まとめ

フォークリフトの免許や資格、取得方法と費用、注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
フォークリフトは荷役用自動車の1つで免許・資格を取得しなければ動かすことはできません。
また、フォークリフトの最大積載重によっても講習内容が異なります。
動かしたいフォークリフトや働く現場によって資格の種類も変わるでしょう。
事前に確認したうえでフォークリフトの講習を受けてくださいね。
そして、資格を取得するには教習所へ申し込みをしなければなりません。
近くの教習所がフォークリフトの講習を受けつけているかどうか、費用はどのくらいになるのか必ず確認しましょう。
スムーズに免許を取得するためにも事前の確認が大切です。