再生バッテリーについて知りたい! 性能・再生方法・メリットについて


工場や倉庫で荷物を移動するときに欠かせない荷役自動車「フォークリフト」。
フォークリフトは専用のバッテリーで動いていますが、バッテリーの平均寿命はおよそ4年。
4年経過すればバッテリーを交換しなければなりません。
そこで、新しいバッテリーを購入するよりも安い値段で済ませることができる“再生バッテリー”が注目されています。
この記事では、再生バッテリーの性能や評判・再生方法などを詳しくみていきたいと思います。
フォークリフトの再生バッテリーを検討している事業者は要チェックです!

目次

  1. 再生バッテリーの性能は?
  2. どのような方法で再生されるの?
  3. 再生バッテリーを利用するメリット
  4. まとめ

1.再生バッテリーの性能は?

いくら注目されているからといっても性能が良くなければ使う意味がありません。
そこで、再生バッテリーの性能について調べてみました。
新品とどのような違いがあるのか、性能についてみていきましょう。
再生バッテリーについて知りたい人にはぜひ知ってもらいたい基礎知識です。

1-1 新品のバッテリーとの違い

再生バッテリーは性能が心配…と思われるかも知れませんが、ご安心ください。
再生バッテリーでも新品の約70%~80%の力を発揮することができます。
さすがに新品には敵いませんが、新品と同じくらいのバッテリー力があるのは驚きですよね。
再生バッテリーでも新品と同じほどの力が発揮できるのならばぜひ利用してみたいものです。

1-2 セルバランスが維持できる

セルバランスはバッテリーの性能向上には欠かせないポイントです。
なぜバッテリーの能力が低下してしまうのかというと、それは「セルバランスの乱れ」が主な原因として挙げられます。
フォークリフトやバッテリー自体の寿命や不具合など、セルバランスが乱れてしまう要因はたくさんありますが、再生バッテリーはそのセルバランスを維持させることができる力をもっているので注目!
正しい方法で再生をおこなえば、セルバランスが上手に維持され、バッテリーの性能も上がるでしょう。
業者によって再生方法が違い、性能の向上も変わってくるため、どのような方法で再生バッテリーをつくっているのか必ずチェックしてくださいね。

1-3 耐久性が向上する再生バッテリーもある

評価・評判が良い業者の再生バッテリーは耐久性が上がったと利用者から喜びの声が上がっています。
再生バッテリーの性能もその種類によって違うため、すべての再生バッテリーの性能が良いとは限りません。
後悔しないためにも、使用済みのバッテリーを再生するのか、それとも中古の再生バッテリーを購入するのか、性能を確認したうえで選ぶ必要があるでしょう。

2.どのような方法で再生するの?

2-1 基本は「サルフェーションの除去」

使用済みのバッテリーをどのような方法で再生させるのか、気になっている人も多いと思います。
再生方法として主に挙げられるのは、「サルフェーションの除去」と呼ばれる方法。
フォークリフトのバッテリーには、電極版が入っています。電気が流れるとこの電極版に硫酸鉛という結晶が着いてしまいますが、この硫酸鉛がバッテリーの性能を低下させる要因となってしまっているのです。
たくさんの硫酸鉛が着いてしまうと電気が十分に流れなくなり、フォークリフトの動作が鈍くなります。
よって、使用済みバッテリーに付着している硫酸鉛を取り除いていくことになるでしょう。取り除くと性能が元通り、再生バッテリーとして使うことができるというわけになります。

2-2 状態に合わせたやり方で再生をする

評価が高い再生バッテリーは、必ずそのバッテリーの状態によって再生方法を調節している傾向がみられます。
すべてのバッテリーが同じくらい劣化していたり、同じ状態とは限りません。
すべて同じ再生方法でおこなっていても性能の高い再生バッテリーは生まれないのです。
それぞれのバッテリーの状態によって修理・再生方法を調節していきます。そうすることで、バッテリーの性能に大きく関与することになるセルバランスを整えることができるでしょう。
業者に依頼するときは、どのような方法で再生をおこなっているのか、しっかりバッテリーの状態に合わせて調節しているのかどうか確認すると安心できますね。

2-3 再生できないバッテリーもある

再生バッテリーを購入することもできますが、自社で使っていたバッテリーを再生したい場合、劣化がひどいと再生できないケースもあるので注意してください。
再生できないような状態であればどのような方法を使ってもバッテリーを再生することはできません。
再生バッテリーの依頼を受けた業者は必ずそのバッテリーの状況・症状を確認します。
そこで、もし不可能だと判断されることになればそのまま引き取り、バッテリーを収集している業者へと引き渡してくれるところもあるので大丈夫です。
再生することができなかったバッテリーはリサイクル業者へとわたり、違う製品としてリサイクルされるでしょう。

3.再生バッテリーを利用するメリット

3-1 コストが低い

再生バッテリーを利用するメリットはたくさん挙げられますが、1番のメリットは新品を購入するよりもコストが削減できる点。
事業者にとってはありがたいことです。
できるだけ費用を減らすためにも新品のバッテリーを購入するより、再生バッテリーを利用した方が良いでしょう。
コストが低いにもかかわらず性能の良い再生バッテリーもあるのでオススメですよ。
また、フォークリフト自体の寿命が近づいているのに新しいバッテリーを購入したらもったいないですよね。寿命が近いフォークリフトは再生バッテリーがぴったり。
コスト削減をしたい事業者は一度、再生バッテリーを使ってみてはいかがでしょうか。

3-2 ほかにもさまざまなメリットが…!

コスト削減以外にも注目してほしいメリットがたくさんあります。

  • 環境にやさしい
  • 予備バッテリーとして活躍できる
  • 無駄がなくなる

以上の3点が挙げられるのでぜひチェックしてください。
新品よりもCO2の排出量をだいぶカットすることができ、環境にやさしいバッテリーと言われています。環境破壊が進んでいる今の世の中、環境に良い再生バッテリーは多くの企業や事業主に注目されているのです。
また、予備バッテリーとして活躍もできます。
繁忙期になると途中でバッテリー切れになってしまい、フォークリフトを動かすことができなくなるでしょう。そのような場合、再生バッテリーを準備しておけばスムーズに作業を進めることができます。
再生バッテリーはさまざまなメリットがあるので使った方がお得かもしれません。

4.まとめ

フォークリフトの再生バッテリーについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
ますます興味が沸いた!と思っている人も多いと思います。

  • 新品バッテリーの80%の性能が期待できる
  • 耐久性・セルバランスが向上
  • サルフェーションの除去で再生する
  • 再生できないバッテリーもある
  • コスト削減
  • 環境にやさしい
  • 予備バッテリーとして使える

再生バッテリーの特徴は主に7点。これらのポイントに注目しておくと良いでしょう。
再生バッテリーを注文・依頼するときは、信用できる業者にお願いしてください。
再生バッテリーを提供している業者は意外とたくさんあるのですが、中には品質が悪い再生バッテリーを販売しているところもあります。
正しい方法で再生をおこなっているのか、評判はどのようになっているのか? しっかりチェックしておきましょう。