フォークリフトの耐用年数について知ろう! 長く使い続けるためのポイント


工場や倉庫で大活躍する「フォークリフト」。重たい荷物を運ぶ際には欠かせない荷役自動車です。
フォークリフトを使っている事業者も多いのではないでしょうか。
フォークリフトが急に動かなくなってしまうと作業がスムーズにいかず、終わらせなければならない仕事も片付きません。
フォークリフトの耐用年数を把握しておけば、故障する前に適切な対処ができるでしょう。
中古フォークリフトでもずっと使い続けられるように減価償却資産としての耐用年数を把握してください。

目次

  1. フォークリフトの耐用年数について
  2. 再生バッテリーとは?
  3. 耐用年数を延ばすための方法
  4. まとめ

1.フォークリフトの耐用年数について

フォークリフトを使っている事業者に知っておいてもらいたいのが“耐用年数”です。
フォークリフトの耐用年数は一体どのくらいになるのでしょうか。
詳しく説明するのでぜひチェックしてくださいね。

1-1.バッテリーの寿命はおよそ「5年」

フォークリフトはバッテリーで動きます。
バッテリーの寿命が尽きてしまえばフォークリフトは動きません。
よって、フォークリフトの寿命はバッテリーに左右されるといっても過言ではないでしょう。
バッテリーは最長でも「5年」が限界だと言われています。5年以上経過すればフォークリフトもスムーズに動かすことができません。
そのため、5年サイクルで新しいバッテリーに交換するのがベストでしょう。
しかし、1日動かす時間が多いとその分バッテリーも使ってしまうので5年未満でフォークリフトが動かなくなるケースも考えられます。
バッテリーがなくなったらすぐ新しいバッテリーに交換できるよう準備しておかなければなりませんね。

1-2.フォークリフト自体の寿命は?

バッテリーがなければ動かせないことが分かりましたが、フォークリフト自体の寿命は一体どのくらいになるのでしょうか?
バッテリーの寿命は把握しているけれど、フォークリフトそのものの寿命については知らない人も多いと思います。
一般的なフォークリフトの寿命はおよそ「15年」でしょう。
しかし、定期的に点検・メンテナンスを行わなければ15年も持ちません。
しっかり管理をしていないフォークリフトは15年未満で使えなくなってしまい、新しいフォークリフトに買い替えるしか方法はないでしょう。
フォークリフト一台でも相当な値段がかかるので注意してください。
いつまでも長くフォークリフトを使い続けるためには定期的なメンテナンス・点検が欠かせません。
中古フォークリフトの市場をチェックしてみると、7~8年程使われていたフォークリフトがほとんどでした。

1-3.減価償却資産としての耐用年数

フォークリフトの耐用年数を把握する際、減価償却資産について考えなければなりません。
減価償却資産とは固定資産となるものを購入した時にかかる費用がどのくらいの期間で配分できるかどうかです。
例えば、数百万円でフォークリフトを購入したとします。フォークリフトの費用にかかった数百万円がどのくらい使えば帳消しになるか示される値が“減価償却資産としての耐用年数”になるのです。
事業主は減価償却資産としての耐用年数を必ずチェックしなければなりません。
会社をいつまでも運営し続けるためには赤字よりも黒字を目指すのが当たり前です。
チェックしてみると、フォークリフトにおける減価賞賛資産としての耐用年数はおよそ「4年」になります。
4年フォークリフトを使い続ければ購入時に出した費用が消化されるでしょう。
フォークリフトを使う際は「減価償却資産」をきちんと頭に入れて使ってくださいね。

2.再生バッテリーとは?

2-1.近年注目されている“再生バッテリー”

フォークリフトの耐用年数について説明しましたが、できるだけ長く使い続けていきたいですよね。
経費をフォークリフトに落とさないためにもできるだけ使い続けることがポイントになるでしょう。そこで、耐用年数を増やせるバッテリーとして最近注目されているのが“再生バッテリー”です。再生バッテリーについて名前は聞いたことがあるけれど詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
簡単に説明すると、再生バッテリーとは中古バッテリーを再生させたバッテリーのことです。
使用されてきたバッテリーを再生させることで再び使えるように復活させました。
特別な機械を利用して再生バッテリーを生み出すのですが、再生バッテリーは新品よりもお値段が安い割に機能性も同等なので事業主にとっては経費にやさしいバッテリーなのです。

2-2.再生バッテリーのメリット

具体的にどのような点が再生バッテリーのメリットになるのか紹介しましょう。
主に挙げられるのは「環境にやさしいバッテリー」であることです。
地球温暖化が問題視されている今「エコ」が注目されています。
さまざまな企業でもエコに注目しながら作業を進めているのです。
再生バッテリーは新品よりもCO2の排出量が少なく、中古バッテリーを再生させているため環境にやさしいとフォークリフトを使用する企業・工場が取り入れ始めました。
また「価格が安い」「補充に最適」「機能性が上がる」などさまざまなメリットも挙げられます。
事業主にとっては何より「価格が安い」ことが大きなメリットになるのではないでしょうか。
フォークリフトのバッテリーで経費に悩まされていた事業主は、ぜひ再生バッテリーに注目してください。

3.耐用年数を延ばすための方法

3-1.定期的なメンテナンス

フォークリフトの耐用年数を延ばすためには“定期的なメンテナンス”が欠かせません。
フォークリフトのメンテナンスは「年次点検」「月次点検」「始業前点検」の3つに分かれています。「年次点検」は年に1回行う点検のことで、国家資格を取得している専門の検査者がメンテナンスを行うでしょう。メンテナンスが完了した証としてフォークリフトに点検日が記入されたシールが貼られます。
「月次点検」は月に1回、フォークリフト自体に問題がないかどうかの確認です。月次点検は過去3年間の検査内容を記録しなければなりません。
そして「始業前点検」はフォークリフトを動かす前に乗り手が行わなければならないメンテナンスです。
1日安全に使用するためにも欠かせないメンテナンスなのでしっかり行ってくださいね。

3-2.フォークリフトの保管場所

フォークリフトの保管場所も耐用年数が延ばせる大切なポイントです。
企業・工場によってフォークリフトの置き場所が決まっているでしょう。
事故を未然に防ぐためにも周囲に物がない広々とした場所に保管しなければなりません。そして、必ず屋内に保管してください。
屋外に置くと雨風にさらされてしまいますし、カビが生えてスムーズに動かせない原因になります。
できるだけ屋内で、風通しが良く湿気のない場所で保管しましょう。
また、充電後のバッテリーを保管する場所にも注意が必要です。
充電後のバッテリーも風通しの良い涼しい場所で保管してくださいね。
このように、保管場所にもきちんと配慮することでより長くフォークリフトが使い続けられるでしょう。

4.まとめ

フォークリフトの耐用年数について説明しましたがいかがでしたでしょうか。
効率的にフォークリフトを使い続けるためにも耐用年数は把握した方が良いです。
減価償却資産としての耐用年数を知り、会社・企業のコスト削減を目指しながら上手に使用してください。

  • バッテリーの寿命はおよそ5年
  • フォークリフト自体の寿命はおよそ15年
  • 減価償却資産としての耐用年数は4年
  • 再生バッテリーで耐用年数を延ばす
  • 地球にやさしく費用が安い
  • 定期的なメンテナンス
  • 保管場所に注意する

以上の項目に注目しながらフォークリフトを使い続けましょう。